崩れないように、

決して記憶に新しいわけではない、かといって古いわけでもない







歌を歌っているあいだ、考えることがあるんです



歌って、散るものだと思う。

一度悲しみに沈むと、自力で抜け出すことは困難となる。

つまり、その悲しみの終わりを見つけるのに苦労する。


溜めこむのは良くないと思って、言葉にしてみた。
自分でも、驚き…困り果てた。
いくら書いても、止まらない

読み返せば、言葉は違えど…ただ同じことを繰り返し書いているだけ
でも、書き足りなかった。


なんとかして止めようと思った。
だから、自分の考えを切り替えて、自己暗示をして…
強制終了した。「これで完成。」終わり。終わり。


その詩は、未完成のままだった。


また言葉を変えて、悲しみを綴った。

次第に後悔が入り混じった。

とうとう終わらせるのさえ怖くなってしまった。



怖くなって怯えていたら、安心し始めた。
安心していたら、希望が無くなった。



予想外に終わりがやってきたので、特に拒むことなく受け入れることにした。


やっと、終わった。
心は曇ってるけど、一応終わった。
じゃあ、最後に…
最後ぐらい、後悔とか悲しみじゃなくて…本音を書いておこう。





そうしたら、
急に、
今までに無い後悔が襲った。



しばらくしたら不思議と希望が芽生えた。
この感覚、いつかの私を思い出させる。
でもその私は、この詩が生まれる前に葬った。



だから投げやりになって、もう全部どうでもよくなって
覚悟とか云々よりも、いなくなった後のことばっかり考えてたらさらに楽になった。


楽になって気がついた
未だ悲しみから抜け出せてなかったこと。



結局人の力を借りたよ

初めてこんなに疑った。
初めてこんなに信じたいと思った。


それもこれも全部含めてあの素晴らしい言葉に込めておいた
なんか、怨念みたい。全体的に。


…実際、怨念だけれど。



とかいろいろ…そういうこと書いてたら散っていた。
なんだ、こうしてちゃんと終われるんだ。
こうして抜け出せるんだ。


悲しみって、終わりの無いものなんじゃないんだ。
…知らなかった。



やっと呪詛のような詩が完成した。






でも、今でも悩んでることがあるんですよね。
…たとえば、何で怯えた後に安心できるんでしょう。

確か絶望したら楽になるっていうのは、聞いたことありますけどね。
私が楽になったのは、自分がいなくなったあとのこと考えてる時でした…。ある意味、絶望なんでしょうか…？


こんなことを書いて何が言いたいかっていうと、
過去に苦しみがあるのであれば、思い出さないのが一番なんじゃないでしょうか。
それを完結できる要素があればいいんですが、無いのであれば永遠に悲しみのループにはまるだけなんじゃないかと。


私の家族に関しては、もう完結しましたね…
暗いけど、悲しいけど、怖いけど、琥霧さんの日記帳を見たら完結しました。
結局、他の人の力を借りないと完結できない。
そんなものが多いんじゃないでしょうかね。
こういうとき、自分は一人じゃ生きていけないと思うきっかけになる。
他にもいろいろ、ありますけど。


ちなみに私も一緒に日記を書いていたんですが…どうやら見られたくないらしく、捨ててしまったみたいですね…。私が。





怨念の言葉、二度と口にしたくないです。




…読み直してふと気が付きました
私はこのような経験を2度も経験しているんですね。
中学1年と、高校1年。

こちらに入学してからも昔の面影が消えることなく生活に反映されているのは個人的に喜ばしいですが、赤の他人を巻き込むのは気がひけますね